2014.1.20

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CPLD+SIMMを使ってUSBプロトコルの解析を!
VHDLを速習! XC95144XL+16MB・SIMMを使ってUSBプロトコルアナライザを作ってしまいました!
主目的は差し迫った事情からUSBプロトコルの解析をすることだったのですが、その手段として選んだのがコレ!


[第3回]


●16MB SIMM

データロガーとして使うメモリとしてはどのくらいのメモリ容量が必要でありましょうか。
前回も書きましたようにUSB信号は12MHzです。
ということは12Mビット/秒の伝送速度です。
これはもう232Cなどとは桁違いの速度です。
そのデータの全てを記録するということになりますと、ハンパな容量ではとても間に合いません。
メモリサイズを決定するために、ビットをバイトに換算してみますと、12/8=1.5MBですから、1秒間のデータを記録するためになんと1.5MBの容量が必要です。
できれば10秒程度は記録してみたい…。
そうすると15〜16MBは必要です。
これをSRAMで実現しようとしますと、そりゃあ狂気のさたであります。
E−80は512KBのSRAMを搭載しています。
その512KBのSRAMを使ったって、30個は必要になります。
むむ。そりゃあ狂気だぁ。
それに昔に比べてSRAMも安くなったといいましても、それだけの数量になりますと費用もばかになりませぬ。
第一そんなものをどうやって配線するのお?
ここはDRAMを使うしかありませんでしょう。

DRAMでしたら大容量のものが安価で入手できます。
調べてみましたら秋月で2Mビット×8のDRAMが入手できそうです。
今から考えるとそれでもよかったのですけれど、当初はせめて16MBくらいはほしい、と考えていましたので、するとそれでも28pinのフラットパッケージタイプのものを8個も配線しなければならないことになってしまいます。
それもなかなかにしんどい話に変わりはありません。
なにか、こう、最初からそのくらいのものを基板に組み付けたモジュールなんてものがありませんでしょうか?
う?
あるじゃありませんか。

そうそう。
パソコン用のDRAMモジュールです。
もっとも最近のものはやたら大容量でかつ制御も複雑なので、簡単に扱うことはできません。
うむむ。
昔のものなら簡単に扱えるかも。

いい時代になりました。
さっそくインターネットで検索してみましたら、希望通りのものがみつかりました。



PC9801用に売られていたもののようです。
勿論中古品です。
これで16MB(32ビット×512K)です。
一時代前のDRAMモジュールで72pinSIMMと呼ばれていました。
安かったので2枚買ってしまいました。

ちょっと見づらいですけれどNECの4217405−60を8個使っています。


おお。
これならなんとか扱えそうです。

[出典]NEC μPD4217405Datasheet

CPLD+SIMMを使ってUSBプロトコルの解析を![第3回]
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