2022.2.24
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[新連載]CPLD入門!
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いつか使うことになるだろうと思ってはいたのですが。
何を今頃になって、というようなものですが。
ようやく本気で、CPLDと四つに取り組みます。
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[第134回]


●CPLDロジアナ(23)CPLDロジアナの起動と操作

今までCPLDロジアナの機能とVHDLプログラムについて説明をしてきましたがCPLDロジアナの使い方については一部の機能について簡単に説明しただけでした。
またWindowsパソコンにインストールするプログラムの起動についてはまだ説明していませんでした。
今まではプログラムの一部が未完成だったりしたことなどもあってそのあたりのことについては後回しにしてきました。
やっとプログラムもまずまずというところまでできましたので、このあたりでCPLDロジアナプログラムの起動方法と使い方についてまとめて説明をしておくことにいたします。
CPLDロジアナはWindowsマシンとUSBケーブルで接続して使います。
USBで接続をしたらWindows側のCPLDロジアナプログラムを起動するよりも先にCPLDロジアナの電源をONにしておきます。
Windows側のロジアナプログラムはDOS窓(コマンドプロンプト)で起動します。
プログラムはCPLDロジアナキットに附属CDROMで供給する予定です。
附属予定の操作説明書の説明にしたがってあらかじめCDROMからWindowsマシンのハードディスクにロジアナプログラムをコピーしておきます。
プログラム名はLOGIANA.EXEにするつもりです。
WindowsマシンにUSB接続したCPLDロジアナの電源を入れたあとLOGIANA.EXEを起動します。
DOSプロンプト画面でキーボードから
logiana[Enter]
と入力するとロジアナの初期画面が表示されます。



上の画面ではまだ試作プログラムの段階なのでプログラム名が「logiana1f」になっています。
プログラムが起動してロジアナの初期画面が表示されたあとCPLDロジアナがUSBに接続されて電源が入っていることが確認できるとconnected!と表示されるので[OK]をクリックします。
それ以後基本的な操作が可能になります。

このときCPLDロジアナの電源がONになっていないか、USBケーブルがつながっていない状態でlogiana.exeを起動させると下の画面のように「not connect」と表示されます。



この場合には[OK]をクリックしてメッセージBOXを閉じたあとCPLD logianaウインドウの右上の[X]をクリックしてlogiana.exeを一旦終了します。
そしてCPLDロジアナの電源がONになっていてUSBケーブルでWindowsマシンと接続されていることを確認したうえであらためてlogiana.exeを起動します。

初期画面ではサンプリングクロックは100MHz、トリガ信号を入力するプローブはPROBE0、信号の立下りでトリガがかかって測定が開始されるモード(↓)が選択されています。
いずれも測定を開始する前に選択することができます。
また測定完了後に再び測定を開始する前にも新たに選択することができます。
サンプリングクロックは100MHzと表示されている右側の▼をクリックすることでメニューを表示して選択することができます。



サンプリングクロックは100MHz、50MHz、20MHz、10MHz、5MHz、2MHz、1MHz、500KHzの中から選択します。
トリガプローブはPROBE0と表示されている右側の▼をクリックすることでメニューを表示して選択することができます。



PROBE0〜PROBE7の中から選択します。
立下りで測定を開始するか立上りで開始するかの選択は↓が表示されている右側の▼をクリックすることでメニューを表示して選択することができます。



立下り(↓)か立上り(↑)のいずれかを選択します。
[START]ボタンを押すと測定スタンバイになります。
トリガプローブとして選択したプローブに立下りかまたは立上りのいずれか指定した側の信号が入力されることで測定が開始されます。
測定期間はサンプリングクロックによって決っています。
サンプリングクロックごとに8チャンネル1バイトのデータがRAMに書き込まれます。
RAMは32Kバイトなのでサンプリングクロックが100MHzの場合には測定期間は10ns×32768=327680ns(327.68μs)になります。
サンプリングクロックが最も低速の500KHzの場合には2μs×32768=65536μs(65.536ms)になります。
500KHzの場合でも測定自体はほとんど瞬時に完了します。
測定が完了するとRAMに記録されたデータがUSBを経由してWindows側のプログラムに送られます。
測定データがUSB経由で全て受信されるまで若干の時間がかかります。
受信が完了すると波形が表示されます。



なお[START]をクリックしてもトリガプローブに指定したプローブに指定した向きの立下りか立上り信号が入力されないと測定が開始されずスタンバイしたままになります。

時間がなくなってしまいましたので説明の途中ですが本日はここまでといたします。
次回に続きます。

CPLD入門![第134回]
2022.2.24upload

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