[新連載]CPLD入門!
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いつか使うことになるだろうと思ってはいたのですが。
何を今頃になって、というようなものですが。
ようやく本気で、CPLDと四つに取り組みます。
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[第1回]
●プロローグ
久し振りの更新です。
さて。
今回のテーマです。
ついに中日電工も宗旨替えか、などと揶揄されそうであります。
別にCPLDを毛嫌いしていたわけではありません。
CPLDをさわるのは今回が初めてではありません。
もう5年も前のことになりますが、四苦八苦してやっとのことで作り上げたPIC18F14K50のUSB通信プログラムなのですが、ときどき不具合が発生することから、その原因を追求するために使ったのがCPLDでした。
その辺りのことにつきましては「CPLD+SIMMを使ってUSBプロトコルの解析を!」をお読みください。
確かにCPLDやFPGAは便利なのですけれど、電子工作という観点から見ると、これはもう工作などというものではありませんでしょう。
もっともその意味ではPICだって、ハードよりはソフトのほうがうんと比重が高いものですから、それを工作というか、というようなものです。
ソフトの比重が高くなればなるほど便利にはなりますけれど、当然のことながらハードからだんだんと遠ざかってしまいます。
ものをつくる面白さということでは、やっぱり回路図を描いてICを並べてハンダ付けをして…というのがいい、と思います。
が。
つくりたいと思うものがだんだんレベルの高いものになってくるにつれて、ハードの重さが足かせになってくるのも事実です。
ずっといろんな回路を作ってきました。
ま。
そのほとんどはZ80を中心とするいわゆる80系のマイコンボードが中心なのですけれど。
いろいろつくってくるうちにコストもかかるようになってきました。
もっと安くできないものか。
皆様にできるだけ安価で提供しようとしますと、コストを下げることも考えざるを得なくなってきます。
ところが。
コストどころか、今まで普通に使っているHCMOSなどのロジックICがいよいよ駄目になりそう、という話です。
長いつきあいのある販売店の話です。
「このところICがなかなか入りにくくなって…。東芝もやめちゃうみたいですよ」
「えっ。あ。まあ。そうか。東芝も大変そうだものね。でも、ほらTIがあるでしょ」
「いや、それが、そうでもないようなんですよね。え、こんなICが、なんてのが無くなったりしてて」
確かにここ数年でICの仕入れ価格がだんだんと高くなってきています。
高くなるだけならまだしも、突然メーカー製造中止で入手できなくなってしまったら…。
おお。
MYCPU80Bなど、もうアウトでありますね。
え…と。
話のついでですけれど。
とうとうZilogもZ80の生産を打ち切ってしまったようです。
しばらくはまだ流通在庫でいけるとは思いますが…。
ザイログよ、お前もか!
世の趨勢をしみじみと感じます。
昨年暮れから、そんなこんなでこの先どないしましょ、とあれこれ悩んだ末に行き着いた結論が、今回のテーマでありました。
背に腹は代えられませぬ。
もうこの先はCPLDまたはFPGAしかありますまい。
そんなふうに書きますとなんだかいやいやのように聞こえますけれど。
本気になって取り組んでみますと、いや、これはなかなかに楽しいではありませんか。
おお。
CPLDの入門キットなどを作って皆様にお勧めするのもよろしいのでは。
そのためには、まず私自身が習熟しなければいけませんでしょう。
それが、このところの「沈黙」の理由でありました。
「CPLD入門!」などといかにも先達のような顔をしておりますけれど、その実はズブのシロートもいいところでありまして、それが自分自身が入門すると同時にいきなり師範代も兼ねてしまうという、いつもに増してメチャクチャなスタートであります。
とにもかくにも、まずは「乞う。ご期待」であります。
CPLD入門![第1回]
2019.2.12upload
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