新製品の紹介(プチ連載です)
27C256WRITER組立キット
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
たまにはちょいと息抜きで小品も作ってみたいものです。
簡単にチョイチョイと…。
でも、なかなかそうは簡単にはいかなくて、いつものごとく回を重ねてしまうことになるのかも…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
[第1回]
●27C256
やっと[HC139]組立キットと[HC373]組立キットの記事が完了して一息つくことができました。
また少しトランジスタ組立キットについての記事はお休みさせていただきます。
その続きについてはしばしの充電期間が完了しましたら再開いたします。
さて。
その間を利用して、新製品のご紹介です。
27C256WRITERです。
またえらく古いじゃないの。
なんでまた今頃になって、との疑問もあって当然でありましょう。
しかし。
8ビットのCPUをさわる上では27C256型ROMは62256型RAMとともに必須の存在であります。
それに82C55を加えれば、これはもう三種の神器みたいなものでありましょう。
かっての8ビットCPUの代表格でありますところの、8080、Z80のアドレスバスは16ビットでデータバスは8ビットです。
16ビットのアドレスラインで扱うことのできるメモリは216=65536バイトで、これを普通は略称して64KB(キロバイト)と言います。
27C256も62256もメモリ容量はともにそのちょうど半分の32768バイト(32KB)ですから、アドレスの前半0000〜7FFFに27C256を使い、後半8000〜FFFFに62256を使うことで8080やZ80が直接アクセスできる全メモリ空間を余すところ無く使うことができます。
ちなみにMYCPU80もND80Z3.5(ND80ZV)もその構成になっています。
実はMYCPU80組立キットを開発した当初から、そのオプションキットとして、いつかは27C256WRITER組立キットを作りたいと思っておりました。
その思いはND80ZV組立キットを発売開始したことでますます強くなったのでありましたが、とにかくそうする余裕(時間)が全くないままで今日まできてしまいました。
ひとつには、いまさら27C256でもあるまい、どうせ作っても誰も使ってはくれないだろう、という思いもあって、それがブレーキになっていたことも事実です。
あ。
いえ。
私自身にとってはMYCPU80組立キットやND80ZV、ND80Z3.5組立キットに付属する27C256ROMにプログラムを書き込むためにROM WRITERは必須のツールなのですが、それはZBK開発セットを使うことで間に合っております。
ZBK開発セットのROM WRITER機能は本来は27C1001を対象としていますが、27C256も書き込みできるように考えてありますから、それをずっと利用してきています。
しかし。
せっかくMYCPU80やND80ZV、ND80Z3.5をご購入いただいたお客様の中には、ひょっとしてROMの中身を書き換えて自分流のオリジナルマイコンに仕上げたいとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
あるいはそれを契機にしまして、今度は一から手作りのオリジナルマイコンを作ってみたいとお考えの方もみえるかもしれません。
そういうことになりますと、27C256WRITERは必須のツールとなりましょう。
まあ。
いまどきは27C256が無くとも、フルRAMの構成にしておいて、そこにシリアル型のフラッシュメモリからロードするなどという方法も有り、かと思います。
実はそういうボードも考えてはいるのですけれど。
ま、しかし。
27C256を使うのが一番簡単であることに間違いはありませんでしょう。
ところで。
その肝心の27C256が果たして入手可能なのかどうか。
そこがそもそも一番肝心要(かなめ)のところです。
実は。
MYCPU80組立キットを発売開始しました時点では、十分な数の在庫を持っておりました。
しかしその後にND80ZV、ND80Z3.5組立キットも発売を開始し、おかげさまにて多数ご購入いただきました結果、ついに在庫が底を尽いてしまいました。
そこで、とりあえずMYCPU80、ND80Z3.5用として、急遽27C256のワンタイム品を確保しました。
ワンタイム(one time)品は一度書き込んだら終わりです。
消去することができませんから窓はありません。
MYCPU80やND80Z3.5用のシステムROMは消して書き直したりはしませんから、これで十分です。
しかし、今後の開発用には消去できる27C256がまだ当分は必要です。
また、今回せっかく27C256WRITER組立キットを企画しましたから、やっぱり27C256も供給できなければいけませんでしょう。
そういえば秋月では1Mビット(8×128K)のROM、27C1001はまだ扱っているようです。
さすが秋月で、相当数の在庫を持っていらっしゃる。
でも、在庫限りとか。
やっぱりこの手のROMは消え去る運命なのですよねえ。
あ。
私のところでは、この27C1001も、ZBKシリーズ用に必要ですので、十分な数の在庫を確保しております。
あっと。
余談でありました。
肝心の27C256でありますが。
国内では入手困難でも、さすが世界は広いです。
つくづくインターネットはありがたいと思います。
ええ。
みつかりました。
これはもう「お宝」でありましょう。
さすがにちょっと年代物です。
1986年のAMD製です。
あるところにはあるのですねえ。
古いけれども表面がきれいですしロットbェ揃っていますから、未使用品に間違いありませんでしょう。
勿論いくつか試し書きをしてみましたが、ちゃんと書けましたし、消去もできました。
この27C256は27C256WRITER組立キットの発売が決りました時点で、なるべく安価に提供させていただくつもりです。
27C256WRITER組立キット[第1回]
2016.1.15upload
次へ
ホームページトップへ戻る