16ビットマイコンボードの製作
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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第85回]
●INT 22について
[第82回]でINT 22について書きましたところ、以前にND80Z3.5をご購入いただいたユーザー様からメールをいただきました。
「MSDOSではINT 21だけではなくてINT 22も使われているので、もし将来MSDOS互換ソフトを作るということでしたら、ちょっと心配です」
ということでWikipediaのMSDOSで使われているINT typeについてまとめたページもご紹介いただきました。
https://en.wikipedia.org/wiki/DOS_API
またMSDOSについての興味深い記事についてもご紹介いただきました。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1404/24/news144.html
もしIntelの8086とIBM PCとMSDOSがなかったならば、今日のWindowsパソコンはなかった、と言っても過言ではないでしょう。
その原点にあるMSDOSについて短い文章ながらしっかりとまとめられています。
一読されることをお勧めします。
INT 22について、またMSDOS記事についてご紹介いただきました、神奈川県のF様、ご協力有難うございました。
今後ともご支援ご鞭撻をお願いいたします。
ご指摘いただいたINT 22なのですが、MSDOSで使われていることを知らなかったわけではありません。
しかしさほど重要な機能でもなさそうでしたし、INT 21の次ということでINT 22でいいだろう、と軽い気持ちで決めてしまいました。
でもこうしてご指摘をいただいてしまいますと、やっぱり使わないほうがいいだろうなあ、とあらためて考え直しました。
なに大したことではありません。
[第82回]でも書きましたように、INT 22にこだわらなくてもまだINT FFまでたっぷり使えるナンバーはあるのですから、使われてなくて空いているナンバーを使えばよいだけのことです。
実はこんなすごい本を所有しているのです。
いつどこで買ったのか全く記憶にありません。
ずっと長い間本棚でほこりをかぶっていたのですが、こんなところで役に立つとは思ってもみませんでした。
ページが印刷されていないので何ページあるのかわかりませんが、すごい厚さです。
たっぷり4cmもあります。
ここにINT 22について書かれています。
●INT B0を使います
こんな有難い本があるのですから、この際これを利用しない手はありません。
利用されていないINT bヘどうやったらみつけられるでしょう?
おお。
そうでした。
巻末にINDEXがありました。
これを見ますとINT A5からINT B2までが空いています。
キリがいいところでINT B0を使うことにしました。
さっそくシステムプログラムをそのように直して、テストプログラムもINT 22からINT B0に変更しました。
2018/9/11 9:54 intb0t1.LST [00001] ;;; int b0 test [00002] ;18/9/7 911 [00003] ORG=8000 [00004] 8000 B061 MOV AL,61;a [00005] 8002 B11A MOV CL,1A [00006] 8004 B407 MOV AH,07;adisp [00007] 8006 50 LOOP:PUSH AX [00008] 8007 CDB0 INT B0 [00009] 8009 58 POP AX [00010] 800A FEC0 INC AL [00011] 800C FEC9 DEC CL [00012] 800E 75F6 JNZ LOOP <8006> [00013] 8010 B409 MOV AH,09;crlf [00014] 8012 CDB0 INT B0 [00015] 8014 CB RETF [00016] ; LOOP =8006 |
テストプログラムを実行してみました。
あれ?
code err?
そうでした。
変更後のシステムプログラムをロードするのを忘れていました。
変更後のシステムプログラム(86ROM7C.BIN)をロードして、もう一度テストプログラムを実行しました。
今度は正しく実行されました。
16ビットマイコンボードの製作[第85回]
2018.9.11upload
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