2018.9.5
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第80回]



●READ #1,WRITE #1を組み込みました

[第73回][第77回]で、AM188CPUボードにRS232Cレベル変換ボードを接続してRS232Cの送受信テストを行ないました。
RS232Cインターフェースについてはすでに何回も書いておりますように、ND80KL/86本体ボード上にPIC18F14K50を使った回路を搭載しています。
これはND80Z3.5、ND8080に搭載しているのと全く同じ回路です。
ということはND80Z3.5、ND8080と同じプログラムを8086用に書き直せばよいはずです。
ハード回路についてはすでにKL5C80A12CPUボードを搭載して正常動作を確認済みです。
そういうこともあってAM188版としては、この部分は後回しにしてきました。
上で書きましたAM188CPUボードに直結するRS232Cインターフェースの動作確認のほうを優先したわけです。
ND80KL/86本体ボード上のRS232Cについては、いつでも簡単に組み込めるから、というのが後回しにした理由でした。

それがここに来ましていよいよ仕上げを急がなければならない状況に追い込まれてきましたので、手っ取り早く組み込んでしまおうと考えたのでしたが。
毎度のことなのですが、見通しが甘い、といいますか、つい簡単にできるという思い込みのために、手を焼くことになってしまいます。
RS232C通信部分のプログラムをBASICに組み込むこと自体は、上でも書きましたように、ND80Z3.5やND8080のプログラムをもとにして、それを8086用に書き直せばよいことなので、それほど難儀なことではありません。
が。
いざ取りかかってみますと、BASICプログラムそれ自体にあちこちバグが残っていて、そのために思い切り難儀をすることになってしまいました。
これまたたっぷり丸2日かかって、やっとのことで、8086版BASICにREAD #1とWRITE #1を組み込むことができました。

これはND80Z3.5、ND8080と同じND80KL/86本体ボードに実装しておりますPIC18F14K50を使った回路に対応したプログラムで、AM188CPUボードに直結したRS232Cインターフェース用の命令ではありません。
そちらのほうのKL5C80A12版はZBKV3BASICには組み込まれているのですが、AM188用は最初からプログラムを書いて組み込まなければなりません。
BASICに組み込む形ではなくて、マシン語プログラムとしては上に書きましたように[第73回][第77回]で作成して動作テストをしましたが、それをBASICに組み込むということになりますと、これは割込みを使っているだけに、とても簡単にはできそうにありません。
ですのでAM188直結版はいずれ後日にバージョンアップ版として組み込むことにして、今回は割愛することにいたしました。

下はAM188版ND80KL/86でテストを行なっている画面です。

こちらはWindows7にUSB接続しています。
相手側はWindows98SEにUSB接続したND80Z3.5です。
AM188版ND80KL/86とND80Z3.5はRS232Cケーブルで接続しています。
最初にこちらからWRITE #1でND80Z3.5にデータを送信し、そのあとND80Z3.5から送られてくるデータをREAD #1で受信しました。

こちらはND80Z3.5の側の画面です。


16ビットマイコンボードの製作[第80回]
2018.9.5upload

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