2019.1.6
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第115回]



●新しいボードにAM188CPUボードを実装しました

久し振りにAM188のテーマです。
AM188としての「前回」は[第114回]で昨年の11月27日にUPしたのが最後です。
ですけれど「前回」はもうひとつあります。
一昨日UPした「KL5C80A12マイコンボードの製作」[第64回]も「前回」です。
今回は一昨日UPしましたその「第64回」からの続きです。
なんだかややこしいのですけれど、このところずっとKL5C80A12が中心で書いてきましたので、そういう流れになっていました。
でも今回はベースは前回までと同じ新しいKL/86ボードですけれど、今までのKL5C80A12CPUボードの代わりにAM188CPUボードを実装しての動作テストです。
せっかくのAM188CPUボードでのテストですから、今回はこちらのテーマ(16ビットマイコンボードの製作)で書くことにいたします。

新しいマイコンボードND80KL/86USはKL/86という名の通り、KL5C80A12だけではなくてAM188でも動作します。
そこのところは今までのND80KL/86マイコンボードと同じです。

ND80KL/86USボードにAM188CPUボードを実装してテスト中の写真です。

KL5C80A12CPUボードのところでも書きましたように、ND80KL/86US本体ボードには7セグLEDも5×5キーもありませんから、WindowsパソコンとUSB接続するか、独立化セットまたは新独立化セットに接続するかのどちらかでないと機能しません。
今回はUSB接続型のテストです。
USB接続の場合には本体ボードにCPUボードを実装しただけで機能します。
ですがせっかくのテストですからSDカードIFボード、ROM/RAM/RTCIFボードとLCD表示器まで接続してのテストを行ないました。
今回のテストの場合ROMもRAMも本体ボードに実装しますから、ROM/RAM/RTCIFボードの出番は無いように思えますが、ここでそれを接続しているのはそのうちのRTC(リアルタイムクロック、DS1307)を使うためです。
KL5C80A12CPUボードのところで書きましたように、ND80KL/86US本体ボードにはRTCは実装しないことにしました([第62回])。
そこでも書きましたがもともとRTCは新独立化セット以外では必須ではありません。
しかしND80KL/86ボードでは標準でRTCの機能(DATE$、TIME$)を組み込みましたので、今回の新しいKL/86ボードでも外部にRTCを接続してですけれど、その動作テストを行なうことにしました。
LCD表示器については[第86回]で書きました。
写真にありますようにIF基板もできていますので近いうちに販売を開始する予定です。
LCD表示器の部分を拡大しました。


KL5C80A12のところでは、USB接続しているときのWindows側の表示画像は今までのND80KL/86での接続の画像と同じなので省略してしまったのですが、やっぱり説明の流れとしてあったほうがよいように思いましたので、今回はそこのところも説明に加えることにしました。

KL5C80A12版でも同じなのですがAM188版でも今までのND80KL/86ボードをWindowsとUSB接続して使う場合には、USBケーブルで接続しておいて、先にND80KL/86の電源をONにします。
それからWindows側のシステムソフト(ZB3.exe、BS86.exeなど)を起動します。
コマンドプロンプト(MSDOSプロンプト)画面に「ND80KL/86と接続しました」と表示されるので、そこでND80KL/86ボードの5×5キーボードで[I/O][8]のキー操作をします。
しかし上でも書きましたように新しいND80KL/86USボードでは7セグLEDと5×5キーボードがありませんから、その操作をする部分はパスします。
USB接続での操作は簡単になります。
USBケーブルで接続しておいて、先にND80KL/86の電源をONにするところまでは今までのND80KL/86ボードと同じですが、Windows側のシステムソフトを起動すると、いきなり下の画面まで進んでしまいます。

ここから先の操作は今までのND80KL/86ボードでの場合と同じです。
本体ボードには7セグLED、5×5キーはありませんが、USB接続してのリモートプログラムの機能は今までと同じように使えます。
上の画面の表示のときに[8][0][0][0][ADRSSET]とか[READINC][READDEC]などの操作をWindowsのキーボードで行なうことができます。

上の画面表示のときにフルキーボードから[z]または[Z]を入力するとBASICが起動します。


DATE$、TIME$の表示と、DIRコマンドでSDカードのディレクトリ表示と、LCDへの表示を行ないました。

LCD表示器への表示はBASICのWRITEコマンドで行なえます。
上の方でお見せした写真はここでLCDへの表示を行なったときの写真です。

続いて倍精度浮動小数点計算プログラムのテストとSDカードへのSAVEテストです。

倍精度の平方根計算プログラムを書いて、それをSDカードにSAVEしました。

DIRコマンドで今SAVEしたDSQRTEST.TXTが表示されることを確認しました。

そのあとLOADコマンドでDSQRTEST.TXTをLOADしました。
DIR、SAVE、LOADが正しく動作することが確認できました。

RUNコマンドで実行しました。


最後に/EXITコマンドでUSB接続を終了しました。


今回作成したシステムROMはU86ROM1A(27C512)です。
このROMは新しいKL/86ボード、ND80KL/86USにAM188CPUボードを実装したときに使います。

16ビットマイコンボードの製作[第115回]
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